バケーションレンタル
たとえ旅行者といえども、できることならハワイらしい暮らしを楽しみたいものです。ゆくゆくはハワイに拠点を設けて暮らしたい、と希望している人にとっては、なおさら暮らし体験は大事です。
そこでおすすめしたいのが、バケーションレンタルです。
バケーションレンタルは長期滞在者向け
最低宿泊数が3泊から30日までと比較的長期に滞在する人向けのキッチン付コンドミニアムです。
バケーションレンタルは、一般の人たちが住んでいるコンドミニアムの1室を持ち主が利用しない期間について貸出すものです。居住者の平穏な日常生活を優先するべく、それ以外の人の頻繁な出入りをある程度抑えるために、ホテルより最低宿泊数を長期化しているというのが、バケーションレンタルの背景にあるのです。因みに私が滞在しているコンドミニアムでもバケーションレンタルに出している居室はありますが、最低宿泊数は30日とされています。
というわけで、地元の居住者が暮らすコンドミニアムなので、より生活感が感じられる、という利点もあるのです。
探し方はいたって簡単。インターネットで「バケーションレンタル ハワイ」でキーワード検索すると、いくつものバケーションレンタル紹介サイトが出てきます。日本の旅行会社が運営するもの、現地の不動産会社(なかには日本人が経営者というものも)が運営するものなど、いくつもあります。もちろん、日本語で対応してくれます。
実際にバケーションレンタルサイトを検索すると、色々なところに建つコンドミニアムが紹介されています。
ハワイらしい暮らしは立地で決まる
その中でも、よりハワイらしい暮らしができる立地を選びたいものです。暮らしぶりは立地により大きく異なるものですから。
私がお勧めするのは、ワイキキ中心から徒歩20分程度離れた、GOLD・COASTです。
この立地が何故良いかについては、このひとつ前のコラム「風を感じて暮らす」で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
また、この地域には、バケーションレンタル対象のコンドミニアムがいくつかあります。
コロニーサーフ(マイランド・ハワイHPより) コ ロニーサーフ602
代表的なところでは、Diamond Head Beach Hotel&Residences 、Colony Surfなどがあります。
ただし、風を感じる立地であれば、どんな建物でも良いというわけにはいきません。北東から吹く貿易風の風がとおるよう、建物の両面に窓が設けられていることが大事です。
両面に窓があれば風を感じる暮らしができる
こうした建物は古いものに多く、上記のDiamond Head Beach Hotel&Residences 、Colony Surfは両面に窓のある建物です。
因みに最近建てられている新築の高層コンドミニアムは中廊下式のものが多く、窓は片面にしかついていません。そのため風通しが悪く、残念ながら終日エアコンで暮さざるを得ません。
コロニーサーフ602
料理をすれば、ハワイが身近に
バケーションレンタルの部屋には、キッチン用品は食器類から調理器具まで一通り揃っていますので、到着したその日から料理ができます。バス(シャワーだけというのも)・トイレはもちろん、ワンルームから寝室が2~3部屋あるものまで間取のバリエーションも多様なので、ひとりから大家族まで対応できます。広いバルコニー付の開放的なものもあります。ホテルと違いお掃除、ごみ出し、シーツなどの洗濯といった家事は自分でしなければなりません。その分宿泊費用も、ホテルよりは低く抑えられています。
でも、その家事という手間こそが暮らしを体感することにつながる、と私は思っています。暮しの基本は家事ですから。
家事のなかでもとりわけ、その地域らしさが色濃く出るのは料理でしょう。ハワイにしかない、野菜や果物、魚介類などの食材を使い、ハワイ特有のレシピで料理すれば、たちまちのうちに、ハワイらしい暮らしが体験できるというわけです。
見たことも食べたこともない野菜や果物に巡り合いたい方は、スーパーより、あちこちで開かれているファーマーズ・マーケットでのお買い物はいかがでしょうか?食べたことのない野菜の調理方法を尋ねれば、お店の人や買い物客の地元のおばさんが、が詳しく教えてくれます。そこでの買い物がすでにハワイの暮らしそのものですね。
また、ハワイならではのレシピで料理をすれば、ハワイらしい暮らしがより身近になってきます。伝統的なハワイ料理は油や調味料を使わず、蒸したり、煮たりのシンプルな料理が多く、健康的です。
ファマーズ・マーケットについては、次回のコラムでご紹介します。
(2017年12月8日)