大久保恭子の書籍紹介
『最期まで自宅』で暮らす60代からの覚悟と準備
最期まで自宅で暮らすことを望む人は多数いますが、残念ながら実際には、日本人の1割しか、その望みを果たせていません。
何故でしょうか?
最大の原因は自分がどのように老いて行き、どのような状態になれば、自宅で暮らすことができなくなるのか、を事前に知る術がない。そのため、最期まで自宅で暮らすための対策を立てることができないからではないでしょうか。
では、どうすればよいのでしょうか?
まずは、自分の老いがどのように進行していくのか。そしてどのような段階に達すると自立した暮らしができなくなるかを知ることです。
そこで、本書では老いの進行を3段階に分け、自宅暮らしができなくなる段階を自立限界点として突き止めました。
そのうえで、自立限界点の手前で踏みとどまるための実践方法を、4つ提案しています。
1.何としても自立限界点を超えない覚悟をする
2.3つの習慣「家事」「人付き合い」「運動」を実践する
3.便利で安全に暮らすために早めに住まいを変える
4.地域のつながり、身近な行政を自分の味方につける
自分の老いを直視しながら、自分らしく楽しく、自立した暮らしをできるだけ長く続けたい方にとって、役に立つ実用的な内容になっています。
2020年1月20日発行 主婦の友社 定価1500円
空き家問題の片付け方
2035年には、3軒に1軒は空き家になるとの予測もされる昨今。とりわけ親の家の空き家は誰もが避けられない問題となっています。
本書は空き家の利活用方法の全容を示し、そのなかから親の家に最も適した方法を絞り込むための手順を解説しています。
更に利活用方法のなかで最も多い、「売る」「貸す」について知っておくと得する基礎知識についてもアドバイスしています。
また、利活用を阻む壁、「相続」「ゴミ屋敷化」「資金不足」を乗り越える方法についても解説しています。
更に親が認知症になってからの対処方法についても、触れています。
2018年8月8日 主婦の友社より発売定価1000円。
空き家問題に悩む方は、ぜひご一読ください。
資産になる「いい家」の見つけ方・買い方
「家余り時代」に突入する今、これから家を持とうとする人にとって、家が資産になるかどうかは、大きな関心事です。そこでどのような家が資産になるのか?と、正面から資産価値を決定する要因を解明したのが本書です。
導き出した要因は3つ。
1.「立地」がおおかたの価値を決める
2.「建物」にはそれなりの価値がある
3.「売買のタイミング」は「立地」「建物」の価値を変動させる
この3つの要因を多面的に解明し、資産になるいい家の見つけ方、買い方の原理原則を追求しました。
本書を読めば大都市、地方都市など地域を問わず、資産価値の高い立地選びができるでしょう。
様々な形態の建物を、資産価値の観点から見分けることができます。
さらに刻々と変化する住宅価格や金利、税制の動きにまどわされることなく、住み替えのタイミングを知ることができるように意をつきしました。
そして何より、複数の物件のなかから、どれを選択すべきか迷う!という実際の場面でより適切な選択ができるはずです。
日本実業出版社 定価1500円(税別)
どうする親の家の空き家問題
今、日本では向こう三軒両隣のうち1軒は空き家。つまり6軒に1軒は空家ということです。さらに2035年ころには、3軒に1軒が空き家になると、予測されています。
空き家になると、何が問題なのでしょうか?
人が住まない家は、雑草、病害虫の繁殖、不法侵入者、放火、倒壊、景観の悪化等々で、近隣にとっては大迷惑です。
また、家は私的な財産であるとともに、大事な社会的資源でもあります。利活用してはじめて価値は生じます。
そこで、本書では、親の家を空き家にしないため、次のような対策について、体験者の声を交えながら詳細に解説しています。
・手放すのではなく、大事な社会的資源として有効に活用するという発想を
・有効活用としてどのような選択肢があるのか
・有効活用の実践方法について
・親の意向を知り、きょうだいと相続でもめないためには
誰も住まなくなった親の家は、それを必要とする次世代に速やかに引き継いでこそ、浮かばれるのではないでしょうか。
主婦の友社 1200円(税別)