資産価値が高いのは「これから人が増える」ところ

資産価値は「立地」で決まる。

そして資産価値の高い「立地」は、多数かつ多様な人が集まるところ、と定義しました。

では、資産価値の高いところには、どのような人が集まるのか。具体的な人の見分け方についてご説明しましょう。

まずは、人口について。

資産価値が高いのは、将来に向けて人口が増加するところ

真に資産価値が高い、というのは、今だけでなく、将来に向けても価値が維持・向上することだと思います。それは長い目でみて人口が増え続け、成長する「立地」のことではないでしょうか。

現在の人口絶対数は多いけれど、将来に向けて減り続ければ、先々の資産価値は目減りしていき、それにつれて地価はどんどん下がっていきます。こうした立地は資産価値が高いとはいえません。大阪市がこれにあたります。

現在の人口絶対数は大阪市に比べるとはるかに少ないけれど、これまで増加傾向にあり、この先も増え続ける予測がされていれば、地価は上昇していき、家の資産価値は上がる可能性が大です。つくば市がこれにあたります。

大阪市とつくば市の人口の将来予測を見てみましょう。

2017 2040年
大阪市 270万2242人 232万3928人

(-14%)

つくば市 22万7314人 24万95090人

(+9.8%)

大阪市は繊維産業などを中心にかつては栄えましたが、成長産業への移行の立ち遅れ、東京一極集中の加速、国際化への立ち遅れなどにより地盤沈下が進んでおり、2040年には人口は14%減少すると予測されています。

一方、つくば市は、2005年のつくばエクスプレス開通により、東京・秋葉原まで直結した効果が都市としての成長を後押しし、2040年には9.8%増えると予測されています。

それでは、両市の人口の増減が、資産価値にどう影響するのかを、地価を比較しながら見ていきましょう。

市では広すぎるので、範囲を狭めて大阪市北区(以下北区)と研究学園で比較します。

北区は1990年の地価バブルから82%下落。研究学園は2倍に上昇。

これを見ると、「人口の増加は資産価値を高める、ということがよくわかります。

 

 

1986年 1990年 2015年
大阪市北区 328万9200円 942万5294円 167万9959円
研究学園 3万2500円 4万6500円 9万7120円

では、これから人口が増えるのはどこか?が気になるところです。

人口10万人以上のところに限定すると、次のとおりです。

東京都 練馬区、江東区、新宿区、墨田区、港区、中央区、三鷹市、東村山氏

神奈川県 川崎市、千葉県 成田市、埼玉県 戸田市、吉川市、愛知県 安城市

滋賀県 草津市、沖縄県 沖縄市、うるま市、浦添市

人口減少の日本においては、稀少な上昇地域といえましょう。

(2017年11月14日)

『最期まで自宅』で暮らす60代からの覚悟と準備
 最期まで自宅で暮らすことを望む人は多数いますが、実際には日本人の1割しか、その望みを果たせていません。
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本書は、まず自宅暮らしができなくなる自立限界点に達するまでの、老化の進行段階を解明しています。そのうえで、自立限界点の手前で踏みとどまるための実践方法を、4つ提案しています。
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自分の老いを直視しながら、自分らしく自立した暮らしを長く続けたい方にとって、役に立つ実用的な内容になっています。
2020年1月20日発行 主婦の友社 定価1500円

(講演予定)

2018年2月18日午後1時30分~2時30分 大分市「どうする?親の家の空き家問題」

2018年2月19日午前10時~11時 竹田市「どうする?親の家の空き家問題」

(最近のメディア掲載実績)

2021年2月12日号 週刊現代「安易に家を売って、」知らない土地に行かないほうがいい」

2020年10月23日号 週刊朝日 「空き家の守り方」

2020年4月2日号 女性セブン 「60才を過ぎたら住み慣れた自宅を売ってはいけない」

2020年2月22・29日号 週刊現代「最後まで自宅を売ってはいけない」

2020年2月14日号 週刊朝日 「コスパで選ぶ『終の棲家』

2019年11月23日 NIKKEIプラス 「暮らし探検隊 空き家の片付け手伝ってみた」

2019年4月5日号  週刊朝日 「高齢者でもはじめられる元を取るリフォーム術」

2019年2月号  ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第3回

2019年1月29日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する下 親が60歳台から家族で片付け」

2019年1月22日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する中 『家事』『人付き合い』『運動』を促す家に」

2019年1月15日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する上 良質なコミュニティで “自由”を謳歌」

2018年12月20日 夕刊フジ 「定年後難民にならない生き方 空き家になった親の家 どうする」

2018年11月号 エクラ 「夫の定年 人生どう変わる? 住まい編」

2018年12月号 ハレヤカ「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第2回

2018年10月号 ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第1回

2017年夏号  マンションスタイル 「資産活用研究所 『これから賃貸を考える人が知っておきたいこととは?』」

2017年11月24日号 週刊朝日「最期まで自宅でひとりを貫くためにするべきこと」

2017年11月10日号 週刊朝日「老化に負けない家事術」

2017年11月号 月刊ビッグ・トゥモロウ「住み続けても人に貸しても資産価値が上がる住居の選び方」

2017年10月27日号 週刊朝日 「外しの京都」

2016年10月14日号 週刊朝日 実家の持ち家は“ヤバイ”

2016年8月13.20合併号週刊ダイヤモンド「実家の大問題」

2016年7月23日・30日・8月6日 朝日新聞 be 知っ得なっ得 空家の相続1・2・3

2016年7月18日号 週刊住宅 2015年度「首都圏優秀マンション表彰」

2016年3月31日 リーフィアな暮らし  マンションライフの魅力を探る

2015年6月27日号 週刊ダイヤモンド 「ライフスタイルに合った住まい選び」

(最近のTV・セミナー・シンポジウム出演)

2017年10月21日 三菱地所レジデンシャル・住まいカレッジ トークセッション「三菱地所のものづくりのこだわりについて」

2017年3月29日、4月15日 3住み推進研究会主催シンポジウム「変わる家族と住まいのかたち」

2017年2月3日 RJC新春トップセミナー 「どうする?親の家の空家対策」

2017年1月10日 NHKクローズアップ現代「モノ屋敷の実家は宝の山 転売で解決 人生のお片付け」