「人付き合いの習慣」を支える住まい

人付き合いの習慣づけは、暮らしの器となる住まいという土台がしっかりしていないと難しい。では、どのような住まいが望ましいのでしょうか?
来客などの人付き合いがしやすい住まいについて、私なりの提案をご説明します。

一番いいところを自分の居場所にする
日当たり、風通しが良くて、一番居心地の良い場所を、自分の居場所と決めましょう。老化第二段階に入ると、室内にいる時間が増します。気分良く暮らせるか否かは心身に大きく影響します。老化第三段階に入り、通院以外は家にとじこもりがちになったときは、なおさらです。
座りここちの良い椅子とテーブル、良く使う身の回りの大切な物、たとえば、メガネ、財布、スマホ、預金通帳などを収納する棚も近くに配置する。その棚には、思い出の写真や趣味の物を飾りましょう。
さらに、気分良く過ごせる居場所は、意識的に外を歩くご近所さんから見える位置に設けることがの望ましいでしょう。なぜなら、いつもの場所に居れば、おはよう、こんにちはと外から声がかけやすく、あいさつをきっかけに、世間話や体調についてのやりとりができるからです。これが自然なご近所さんとの付き合いです。またいつもの居場所にいないことが続くと、ご近所さんが異変を察知することができます。


住まいを外に向けて開く

加えて、気軽にご近所さんが訪ねてきて、お茶でも飲みながら世間話ができるスペースも欲しいものです。必ずしも家の中である必要はありません。リビングルームの外側、雨に濡れない軒下に椅子とテーブルを置くといった対処の仕方もあります。玄関が広めであれば、そこに椅子を置いてちょっとした接客スペースをつくる、という方法もあります。
現代の住まいはプライバシーを重視するため、閉鎖的な造りが一般的ですが、、最期まで自宅を貫くなら、敢えて住まいを外へ開き、ご近所とのつながりを保ったほうが良いでしょう。
(2018年1月5日)

『最期まで自宅』で暮らす60代からの覚悟と準備
 最期まで自宅で暮らすことを望む人は多数いますが、実際には日本人の1割しか、その望みを果たせていません。
では、どうすればよいのでしょうか?
本書は、まず自宅暮らしができなくなる自立限界点に達するまでの、老化の進行段階を解明しています。そのうえで、自立限界点の手前で踏みとどまるための実践方法を、4つ提案しています。
①何としても自立限界点を超えない覚悟をする
②3つの習慣「家事」「人付き合い」「運動」を実践する
③便利で安全に暮らすために早めに住まいを変える
④地域のつながり、身近な行政を自分の味方につける
自分の老いを直視しながら、自分らしく自立した暮らしを長く続けたい方にとって、役に立つ実用的な内容になっています。
2020年1月20日発行 主婦の友社 定価1500円

<strong>(講演予定)</strong>

2018年2月18日午後1時30分~2時30分 大分市「どうする?親の家の空き家問題」

2018年2月19日午前10時~11時 竹田市「どうする?親の家の空き家問題」

<strong>(最近のメディア掲載実績)</strong>

2021年2月12日号 週刊現代「安易に家を売って、」知らない土地に行かないほうがいい」

2020年10月23日号 週刊朝日 「空き家の守り方」

2020年4月2日号 女性セブン 「60才を過ぎたら住み慣れた自宅を売ってはいけない」

2020年2月22・29日号 週刊現代「最後まで自宅を売ってはいけない」

2020年2月14日号 週刊朝日 「コスパで選ぶ『終の棲家』

2019年11月23日 NIKKEIプラス 「暮らし探検隊 空き家の片付け手伝ってみた」

2019年4月5日号  週刊朝日 「高齢者でもはじめられる元を取るリフォーム術」

2019年2月号  ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第3回

2019年1月29日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する下 親が60歳台から家族で片付け」

2019年1月22日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する中 『家事』『人付き合い』『運動』を促す家に」

2019年1月15日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する上 良質なコミュニティで “自由”を謳歌」

2018年12月20日 夕刊フジ 「定年後難民にならない生き方 空き家になった親の家 どうする」

2018年11月号 エクラ 「夫の定年 人生どう変わる? 住まい編」

2018年12月号 ハレヤカ「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第2回

2018年10月号 ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第1回

2017年夏号  マンションスタイル 「資産活用研究所 『これから賃貸を考える人が知っておきたいこととは?』」
<p style="text-align: left;">2017年11月24日号 週刊朝日「最期まで自宅でひとりを貫くためにするべきこと」</p>
2017年11月10日号 週刊朝日「老化に負けない家事術」

2017年11月号 月刊ビッグ・トゥモロウ「住み続けても人に貸しても資産価値が上がる住居の選び方」
<p style="text-align: left;">2017年10月27日号 週刊朝日 「外しの京都」</p>
<p style="text-align: left;">2016年10月14日号 週刊朝日 実家の持ち家は“ヤバイ”</p>
<p style="text-align: left;">2016年8月13.20合併号週刊ダイヤモンド「実家の大問題」</p>
<p style="text-align: left;">2016年7月23日・30日・8月6日 朝日新聞 be 知っ得なっ得 空家の相続1・2・3</p>
<p style="text-align: left;">2016年7月18日号 週刊住宅 2015年度「首都圏優秀マンション表彰」</p>
<p style="text-align: left;">2016年3月31日 リーフィアな暮らし  マンションライフの魅力を探る</p>
<p style="text-align: left;">2015年6月27日号 週刊ダイヤモンド 「ライフスタイルに合った住まい選び」</p>
<strong>(最近のTV・セミナー・シンポジウム出演)</strong>

2017年10月21日 三菱地所レジデンシャル・住まいカレッジ トークセッション「三菱地所のものづくりのこだわりについて」

2017年3月29日、4月15日 3住み推進研究会主催シンポジウム「変わる家族と住まいのかたち」

2017年2月3日 RJC新春トップセミナー 「どうする?親の家の空家対策」

2017年1月10日 NHKクローズアップ現代「モノ屋敷の実家は宝の山 転売で解決 人生のお片付け」