住んでいなくても、空き家には年間50万円以上かかる
誰も住んでいないのに、親の家の空き家は金くい虫です。
迷惑な空き家「特定空き家」とみなされないためには、最低限の維持・管理が必要なのです。
では、何にいくらかかるのでしょうか。
まず、大きな出費は固定資産税です。加えて都市計画税も。更に電気・ガスなどの光熱費。マンションなら毎月管理費・修繕積立金が。一戸建てなら樹木の剪定や家屋の補修費がかかります。
目安として東京23区のマンション、地方都市の一戸建てでどのくらいかかるのかを見てみましょう。
例にあげたマンションの固定資産税は取得してから6年目という設定で15万4000円、一戸建ては4年目という設定で16万8000円になっています。親の家は築年数がもっと建っているものが多いので、建物にかかる税額はもっと低くなるでしょうが、土地の税額はかわりません。住んでいない家にこれだけの税金がかかるとは!
また、ときどき空き家の様子を見に行く必要から、電気、水道が使えるよう、契約を解除しなければ、毎月水道基本料金が約2000円、電気基本料金が1000円、計3000円かかります。
マンションは毎月、管理費・修繕積立金が合計約3万円ほど徴収されます。一戸建ては庭木の剪定や外壁の補修などに約30万円ほどっかります。
誰も住まない家に年間約50万円ものお金が固定費としてかかってくるのです。
できるだけ早く、利活用を考え、実行」していくことを痛感しまね。
■東京23区のマンション(新築、占有面積70㎡、共用分の持分を加えた面積90㎡、土地の持分面積20㎡、建物評価額900万円、土地持分評価額 1200万円)
固定資産税 15万4000円
都市計画税 3万3000円
光熱費(電気・水道)3000円×12か月=3万6000円
管理費 1万5150円×12か月=18万1800円
修繕積立金 1万4000円×12か月=16万8000円
合計 57万2800円
■地方の一戸建て(新築、建物の延床面積150㎡、土地面積150㎡、建物評価額900万円、土地評価額1800万円)
固定資産税 16万8000円
都市計画税 4万5000円
光熱費(電気・水道)3000円×12か月=3万6000円
管理費(家屋の補修・樹木の剪定)30万円
合計 54万9000円
(2018年1月11日)