絶品マグロ
ハワイは結構漁業が盛んなところなのです。
漁民数は1970年1264人から1990年には4000人に増えています。漁獲高も1980年1000万ドルから2000年5293万5千ドルへと上昇しています。この背景には、魚を好む日本人を中心とした旅行者の増加による、需要が拡大という背景があります。ハワイの漁業はマグロが中心です。マグロのなかでもキハダマグロの人気が高いのです。
このマグロは、ハワイのマグロ延縄漁船などから水揚げされたものが、ホノルル港の埠頭にある魚市場(ハワイではここだけ)出かけられます競りにかけられます。私も一度魚市場を見学しました。競りにかけられる大きなマグロがずらりと並んだ光景は圧巻です。その後、仲買人を通して質の高いモノは日本料理店へ、それ以外のものはスーパーに出され、ハワイで暮らす人たちの胃袋へ届きます。
というわけで、ハワイのマグロは市場直送なので新鮮!なのです。
ではお味のほうは?
日本人の私たちにとってのマグロとは、大トロ、中トロなどのある本マグロ(クロマグロ)ですね。赤身のところでも適当に脂がのっていて、おいしいですが、価格もそれなりに高い魚です。
一方、ハワイのキハダマグロは、肉は薄いピンク色で、味にクセがなく淡白で刺身に向いています。さっぱりしているので、パクパクたくさん食べられます。刺身として食べたあとにちょっと残ったらポケにして、翌日のお昼はポケ丼という楽しみ方もあります。
また、フライにしてポテトを添えれば、フィッシュ&チップス。ビールが進んで困ります。
おいしいハワイのキハダマグロ、色々な食べ方をお試しあれ!
最期にオマケ情報をひとつ。
ハワイの魚はどこで漁獲されたものかをたどることができるようになっています。すべての漁船が登録されているので、店頭に並んでいる魚がハワイのどこからやってきたのか、追跡することができるのです。この仕組みは、各漁船は漁獲量が規定されていて、違法な乱獲が発生しないよう管理するためのものです。ハワイにとって漁業は重要な位置をしめているので、持続可能性を確立することが何より重要視されているのです。
したがって、予め規定されている漁獲量を超えると、店頭からキハダマグロが姿を消してしまうこともあるのだそうです。