オープンハウス見学

ハワイの主な見どころは、あらかた制覇。何か目新しいものは?と物色中のハワイリピータの方へ。オープンハウス見学はいかがでしょうか?

ハワイでは、毎日曜日の午後2時から5時まで、売り出し中の中古住宅を一般の人が自由に見学できる、オープンハウスが開催されます。

オープンハウスの看板

オープンハウスの多くは、家具付きだったり、まだ居住中のものもあり、ひとそれぞれのハワイの暮らしぶりを垣間見ることができて、興味深いものがあります。

私は住生活コンサルタントという仕事柄、よく、オープンハウス見学にでかけます。個人的にも家を見るのが趣味ということもありますが。

一生縁がない十数億円する豪邸でも、見るだけならタダ!と、このときとばかり、思い切って見学します。また、コンドミニアムの1階で窓からの景観が今ひとつ、50~60㎡程度の狭い(日本では普通)部屋なら、私でも買おうとすれば買える価格のものもあり、見るだけといいながらも、つい買い手の視線で色々チェックしてみることもあります。

どの住宅がオープンハウスの対象となるかは、ハワイの新聞スターアドバタイザー土曜版の不動産ページに告知されています。

でも、私は予め新聞を確認することはせず、散歩の道すがら、オープンハウスの看板を見つけたら、そこに記載されている番号に電話して、担当者を呼び出し玄関を開けてもらって、室内見学をします。前もって予約する必要はありません。頼めば誰にでも見せてくれます。

室内には簡単な売り出し情報が記載された資料―だいたい1枚程度のものーが用意されているので、興味があれば、もらうことができます。担当者は簡単な説明はしてくれますが、しつこく営業されることはないので、気兼ねなく見学することができます。もちろん、質問にはきちんと答えてくれます。その場で答えられないことは、調べて後日連絡してくれます。

こちらは古い建物が多く、建物同様に室内の設備やインテリアもクラッシクなものがある一方で、徹底的にリノベイトされ、最先端の設備やインテリアが取り入れられた、まるで新築のような住戸もあります。リノベイトにかかった費用は、しっかり売り出し価格に上乗せされています。

日本の住宅に比べると、一戸建ては部屋数が多いだけではなく、一部屋あたりの広さも相当あります。庭も広く、プール付のところも。芝生や植栽はきちんと管理されていて(管理していないと近所から注意される)美しい街並み景観づくりに一役買っています。

古いコンドミニアムのスタジオタイプの間取りで特徴的なのは、玄関ドアを開けると、いきなりキッチン、廊下はなし、という配置です。リゾート地に建てられていることから、カジュアルなつくりになっているのかもしれませんが、玄関はその家の顔として捉える日本とは異なる住文化です。あ、でも、私が学生時代(40年も前のこと)の日本の古い木賃アパートは、ドアを開けるとすぐのところに小さな流し台、というのが一般的だったことを思い出しました。あながち異文化とはいえませんね。このタイプの間取りは、広くない部屋を有効に活用するための知恵と解釈するのが、妥当かもしれません。

ことほど左様にオープンハウスは、色々な暮らし方について、思いをめぐらすことになり、よい暇つぶしの手段です。

(2017年12月18日)

 

『最期まで自宅』で暮らす60代からの覚悟と準備
 最期まで自宅で暮らすことを望む人は多数いますが、実際には日本人の1割しか、その望みを果たせていません。
では、どうすればよいのでしょうか?
本書は、まず自宅暮らしができなくなる自立限界点に達するまでの、老化の進行段階を解明しています。そのうえで、自立限界点の手前で踏みとどまるための実践方法を、4つ提案しています。
①何としても自立限界点を超えない覚悟をする
②3つの習慣「家事」「人付き合い」「運動」を実践する
③便利で安全に暮らすために早めに住まいを変える
④地域のつながり、身近な行政を自分の味方につける
自分の老いを直視しながら、自分らしく自立した暮らしを長く続けたい方にとって、役に立つ実用的な内容になっています。
2020年1月20日発行 主婦の友社 定価1500円

(講演予定)

2018年2月18日午後1時30分~2時30分 大分市「どうする?親の家の空き家問題」

2018年2月19日午前10時~11時 竹田市「どうする?親の家の空き家問題」

(最近のメディア掲載実績)

2021年2月12日号 週刊現代「安易に家を売って、」知らない土地に行かないほうがいい」

2020年10月23日号 週刊朝日 「空き家の守り方」

2020年4月2日号 女性セブン 「60才を過ぎたら住み慣れた自宅を売ってはいけない」

2020年2月22・29日号 週刊現代「最後まで自宅を売ってはいけない」

2020年2月14日号 週刊朝日 「コスパで選ぶ『終の棲家』

2019年11月23日 NIKKEIプラス 「暮らし探検隊 空き家の片付け手伝ってみた」

2019年4月5日号  週刊朝日 「高齢者でもはじめられる元を取るリフォーム術」

2019年2月号  ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第3回

2019年1月29日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する下 親が60歳台から家族で片付け」

2019年1月22日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する中 『家事』『人付き合い』『運動』を促す家に」

2019年1月15日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する上 良質なコミュニティで “自由”を謳歌」

2018年12月20日 夕刊フジ 「定年後難民にならない生き方 空き家になった親の家 どうする」

2018年11月号 エクラ 「夫の定年 人生どう変わる? 住まい編」

2018年12月号 ハレヤカ「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第2回

2018年10月号 ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第1回

2017年夏号  マンションスタイル 「資産活用研究所 『これから賃貸を考える人が知っておきたいこととは?』」

2017年11月24日号 週刊朝日「最期まで自宅でひとりを貫くためにするべきこと」

2017年11月10日号 週刊朝日「老化に負けない家事術」

2017年11月号 月刊ビッグ・トゥモロウ「住み続けても人に貸しても資産価値が上がる住居の選び方」

2017年10月27日号 週刊朝日 「外しの京都」

2016年10月14日号 週刊朝日 実家の持ち家は“ヤバイ”

2016年8月13.20合併号週刊ダイヤモンド「実家の大問題」

2016年7月23日・30日・8月6日 朝日新聞 be 知っ得なっ得 空家の相続1・2・3

2016年7月18日号 週刊住宅 2015年度「首都圏優秀マンション表彰」

2016年3月31日 リーフィアな暮らし  マンションライフの魅力を探る

2015年6月27日号 週刊ダイヤモンド 「ライフスタイルに合った住まい選び」

(最近のTV・セミナー・シンポジウム出演)

2017年10月21日 三菱地所レジデンシャル・住まいカレッジ トークセッション「三菱地所のものづくりのこだわりについて」

2017年3月29日、4月15日 3住み推進研究会主催シンポジウム「変わる家族と住まいのかたち」

2017年2月3日 RJC新春トップセミナー 「どうする?親の家の空家対策」

2017年1月10日 NHKクローズアップ現代「モノ屋敷の実家は宝の山 転売で解決 人生のお片付け」