ホノルルの介護施設は高い!

ハワイの介護施設について、現地で暮らす方にお話しを伺いました。

80歳を超えたひとり暮らしの日本人の方が病気で入院。病院から24時間の看護をする人がいなければ自宅には戻せないと言われ、退院後は、個人が経営しているカリヒ地区の奥まった1軒家の介護施設に入所することになったそうです。そこは、TVも会話も英語のみ。三度の食事も口に合わず、できれば自宅で暮したいと思っていらっしゃるそうです。

こちらには、日本人専用の介護施設はないそうです。言葉が通じないもどかしさや食習慣の違いは、高齢者には決して暮らしやすい環境ではないでしょう。

1か月にかかる介護施設の費用は月に5500ドル。1ドル113円として62万1500円。元気になれば自宅に帰るつもりなので、そちらのアパート代月1500ドルも併せると毎月7000ドル、79万1000円の支出だそうです。日本の一般的な介護施設に支払う毎月の入所費用25~30万円と比べると本当に高額です。

そのほかの介護施設についても、聞いてみました。

「カハラ ヌイ」という施設は、入居年齢は62歳から。夫婦2人で入所すると1か月の費用は1250ドル(1人なら630ドル)。完全看護が必要になると、1か月の費用は7000ドル~14000ドルになるそうです。

60歳から申し込みができて、その際の前払い金は5000ドル。そんなに高額でも2~4年待ちのウエイティングリストには270名が!

あまり意にそぐわない施設でも、とりあえず入居できそうな施設に早く申し込み、入居してから、気に入った施設の空きを待つくらいの構えでいかないと、なかなか入所できないとのことです。

介護施設は色々あるようですが、70歳になっても月収が5000ドル以上、あるいは貯金が1億円以上なければ、民間の介護施設に入るのは難しい、ということでした。また、日本のように中間層が入所できる公的な施設はないようです。

そのため中間層の方々は、個人で医療保険だけではなく、介護保険にも加入しており、保険の支払いが家計を圧迫しているようです。生活保護を受けているような低所得者には、別途救済制度があるので、中間層が一番厳しい介護の現実に直面しているそうです。

こうしたことから、老後をハワイで暮らす方々の多くは、元気なうちは良いけれど、介護が必要になったら、日本へ戻りたいと思っておられるようです。

2018年8月8日

『最期まで自宅』で暮らす60代からの覚悟と準備
 最期まで自宅で暮らすことを望む人は多数いますが、実際には日本人の1割しか、その望みを果たせていません。
では、どうすればよいのでしょうか?
本書は、まず自宅暮らしができなくなる自立限界点に達するまでの、老化の進行段階を解明しています。そのうえで、自立限界点の手前で踏みとどまるための実践方法を、4つ提案しています。
①何としても自立限界点を超えない覚悟をする
②3つの習慣「家事」「人付き合い」「運動」を実践する
③便利で安全に暮らすために早めに住まいを変える
④地域のつながり、身近な行政を自分の味方につける
自分の老いを直視しながら、自分らしく自立した暮らしを長く続けたい方にとって、役に立つ実用的な内容になっています。
2020年1月20日発行 主婦の友社 定価1500円

<strong>(講演予定)</strong>

2018年2月18日午後1時30分~2時30分 大分市「どうする?親の家の空き家問題」

2018年2月19日午前10時~11時 竹田市「どうする?親の家の空き家問題」

<strong>(最近のメディア掲載実績)</strong>

2021年2月12日号 週刊現代「安易に家を売って、」知らない土地に行かないほうがいい」

2020年10月23日号 週刊朝日 「空き家の守り方」

2020年4月2日号 女性セブン 「60才を過ぎたら住み慣れた自宅を売ってはいけない」

2020年2月22・29日号 週刊現代「最後まで自宅を売ってはいけない」

2020年2月14日号 週刊朝日 「コスパで選ぶ『終の棲家』

2019年11月23日 NIKKEIプラス 「暮らし探検隊 空き家の片付け手伝ってみた」

2019年4月5日号  週刊朝日 「高齢者でもはじめられる元を取るリフォーム術」

2019年2月号  ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第3回

2019年1月29日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する下 親が60歳台から家族で片付け」

2019年1月22日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する中 『家事』『人付き合い』『運動』を促す家に」

2019年1月15日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する上 良質なコミュニティで “自由”を謳歌」

2018年12月20日 夕刊フジ 「定年後難民にならない生き方 空き家になった親の家 どうする」

2018年11月号 エクラ 「夫の定年 人生どう変わる? 住まい編」

2018年12月号 ハレヤカ「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第2回

2018年10月号 ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第1回

2017年夏号  マンションスタイル 「資産活用研究所 『これから賃貸を考える人が知っておきたいこととは?』」
<p style="text-align: left;">2017年11月24日号 週刊朝日「最期まで自宅でひとりを貫くためにするべきこと」</p>
2017年11月10日号 週刊朝日「老化に負けない家事術」

2017年11月号 月刊ビッグ・トゥモロウ「住み続けても人に貸しても資産価値が上がる住居の選び方」
<p style="text-align: left;">2017年10月27日号 週刊朝日 「外しの京都」</p>
<p style="text-align: left;">2016年10月14日号 週刊朝日 実家の持ち家は“ヤバイ”</p>
<p style="text-align: left;">2016年8月13.20合併号週刊ダイヤモンド「実家の大問題」</p>
<p style="text-align: left;">2016年7月23日・30日・8月6日 朝日新聞 be 知っ得なっ得 空家の相続1・2・3</p>
<p style="text-align: left;">2016年7月18日号 週刊住宅 2015年度「首都圏優秀マンション表彰」</p>
<p style="text-align: left;">2016年3月31日 リーフィアな暮らし  マンションライフの魅力を探る</p>
<p style="text-align: left;">2015年6月27日号 週刊ダイヤモンド 「ライフスタイルに合った住まい選び」</p>
<strong>(最近のTV・セミナー・シンポジウム出演)</strong>

2017年10月21日 三菱地所レジデンシャル・住まいカレッジ トークセッション「三菱地所のものづくりのこだわりについて」

2017年3月29日、4月15日 3住み推進研究会主催シンポジウム「変わる家族と住まいのかたち」

2017年2月3日 RJC新春トップセミナー 「どうする?親の家の空家対策」

2017年1月10日 NHKクローズアップ現代「モノ屋敷の実家は宝の山 転売で解決 人生のお片付け」