早朝体育の習慣
ハワイ好きのリピーターから「観光スポットはほとんど制覇、買うべきものもすでに無し、何もすることがないので、ぼーっとしてます。何か面白いことないですか?」といった声をよく聞きます(ぼーっとするのは、最良なハワイ暮らしのひとつだと思うのですが)。
気持ちは良く分かります。ハワイを観光地として捉えると、早晩することがなくなってしまうのは確かです。
そこでお勧めなのが、そよ風を受けて、早朝体育を楽しむことです。
早朝体育の習慣ができると、ハワイ暮らしにリズムが出来ます。というか、体育を生活の一部に取り入れないと、毎日が退屈!ともいえます。実は。
ハワイの気候は1年中、安定しているので、スポーツにはオフの時期がありません。
特に早朝の爽やかさは格別です。そのため、多くの人が早朝体育にいそしんでいます。
スポーツだからと、何も構えることはありません。散歩やウォーキングなら、特別なトレーニングの必要もなく、思い立ったその日から一人でも気楽に始められます。
その程度の運動では物足りなければ、ランニング、ヨガ、テニスもあります。なかなか始めるきっかけが作れないとしたら、ランニングクラブやヨガ教室があちこちにあるので、気軽に参加することから始めてみましょう。
よりハワイらしいスポーツならば、やはり水泳、サーフィン、カヌー、ヨットなどのマリン・スポーツでしょう。40代を過ぎるころから、海に入るのが億劫になる人も多いようですが、ハワイ発祥のスタンドアップ・パドル・ボードはシニアでも楽しめるマリン・スポーツとして注目を浴びています。波の静かなところでサーフボードよりも少し大きめの板の上に立ち、パドルを漕ぎながら海の上の散歩を楽しむというものです。視点が高いぶん、遠くまで見渡せて、太平洋をひとりじめした気分になります。冬なら鯨に遭遇することもあるかもしれません。上手くなってくると、ボードの上でヨガをしたり、波のあるところで波乗りをするなど、色々な楽しみ方があるようです。
こうしたマリン・スポーツには初心者向けの教室がワイキキを中心にいくつもあるので、まずはそちらに参加してみるのも良いかもしれません。
海に入るのがおっくう、ならばプールという手もあります。ダウンタウンのYWCAは朝5時からプールが使え、水泳教室をやっています。
夏は午前5時頃から9時くらいまで、冬は午前6時頃から10時くらいまで、多数の老若男女が公園や海でこうしたスポーツを1年中楽しんでいます。
同じ時間にウォーキングやランニングですれ違う人と顔なじみになり、「Morninng!」と声を掛け合ったり、その人らしい個性あふれるスポーツウエアを観察するのも、また楽しいものです。
地元の人が多数、早朝体育をしているところといえば、ダイヤモンドヘッドの麓からカハラ周辺、カピオラニ公園、アラワイ運河沿い、アラモアナ公園などです。一度、どんな様子か散歩がてら、出かけてみてはいかがでしょうか?
私も、ハワイで暮らすようになって、まずは、ウォーキングと気功をはじめました。そのうちウォーキングでは物足りなくなり、ランニングに変更しました。私のホームグラウンドはカピオラニ公園とダイヤモンドヘッド周辺です。ダイヤモンドヘッドからの日の出を仰ぎつつ、爽やかな貿易風を身体に受けての早朝体育により、私の身体中の細胞が喜んでいる!のを、毎日実感しています。スピリチュアル系には疎い私ですが、この公園で気功をすると、体内が確かに浄化されていることを実感します。「気」ですかね。
また、幼児を乗せたベビーカーを押しながら疾走するお父さん、それに負けじとついて走る小学生と中学生の子供4人とスリムなお母さん、総勢7名のランニング家族の姿を毎朝見かけて、良く頑張るなあ!と感心するのが、私の日課になっています。
このお父さんとは、たまたま15キロのランニング大会で一緒になりました。お父さんのタイムは、ベスト8内。お母さんも20代の体型を保っていて、とても5人の子供を産んだとは思えません。
さて、運動のあとの朝食は格段においしいものです。そしてハワイには素晴らしい朝食文化が根付いています。次回のコラムでは朝食について、お知らせします。
(2017年12月13日)