働き方改革で住まい選びは大きく変わる

早朝出勤、深夜残業が当たり前の働き方であれば、できるだけ会社に近く通勤の便利なところに住む力学が働きます。

人間に等しく与えられた資源は時間なので、できるだけ有効に使おうとすれば多くのひとが職住近接を選択します。

一般的に企業が立地するのは、都心です。結果、地価が高い分、住宅価格や家賃も高くなるため、ほどほど近いところに、たいして広くない住まい、という妥協が生じるのが現状です。

本当は湘南や房総の海のそばで暮らしたくても、通勤片道2時間では断念するしかありません。

通勤無用のサテライトオフィス

でも、政府が進める働き方改革が順調に進めば、事態は大きく好転する可能性があります。

それが、実行計画のなかの「柔軟な働き方への環境整備」で、自宅や外出先など、勤務先以外で働く「テレワーク」の導入なのです。

企業によっては、外回りの営業社員を中心にカフェや共用オフィスの利用を認めるところがあります。交通の利便性の良いところにサテライトオフィスを設ける企業もあります。これにより、わざわざ出社しなくても在宅勤務ができます。自宅では集中力が今ひとつなら、勤務先とは逆方向の自宅近くのサテライトオフィスに出向いて自分のペースで効率良く仕事ができるようになります。

こんな働き方ができれば、通勤にかかる時間を、自分や家族のために振り向けることができそうです。家族のだんらんが増えたり、趣味を楽しんだり、新たな知識を身に付けるために学校へ通ったり、より人生が豊かになるでしょう。

職住近接から「遊?住近接」へ

また、都心から離れた自然が残る山や海のそばで、親も子も伸び伸びとした暮らしが可能になります。地価は安いので、広々とした一戸建ても夢ではありません。

総務省の2016年度の調査では、テレワーク導入企業の労働生産性は導入していない企業の1.6倍になるそうです。

テレワークが当たり前になれば、職住近接から遊?住近接へと、住まい選びのモノサシが変わるかもしれません。

(2018年10月8日)

『最期まで自宅』で暮らす60代からの覚悟と準備
 最期まで自宅で暮らすことを望む人は多数いますが、実際には日本人の1割しか、その望みを果たせていません。
では、どうすればよいのでしょうか?
本書は、まず自宅暮らしができなくなる自立限界点に達するまでの、老化の進行段階を解明しています。そのうえで、自立限界点の手前で踏みとどまるための実践方法を、4つ提案しています。
①何としても自立限界点を超えない覚悟をする
②3つの習慣「家事」「人付き合い」「運動」を実践する
③便利で安全に暮らすために早めに住まいを変える
④地域のつながり、身近な行政を自分の味方につける
自分の老いを直視しながら、自分らしく自立した暮らしを長く続けたい方にとって、役に立つ実用的な内容になっています。
2020年1月20日発行 主婦の友社 定価1500円

<strong>(講演予定)</strong>

2018年2月18日午後1時30分~2時30分 大分市「どうする?親の家の空き家問題」

2018年2月19日午前10時~11時 竹田市「どうする?親の家の空き家問題」

<strong>(最近のメディア掲載実績)</strong>

2021年2月12日号 週刊現代「安易に家を売って、」知らない土地に行かないほうがいい」

2020年10月23日号 週刊朝日 「空き家の守り方」

2020年4月2日号 女性セブン 「60才を過ぎたら住み慣れた自宅を売ってはいけない」

2020年2月22・29日号 週刊現代「最後まで自宅を売ってはいけない」

2020年2月14日号 週刊朝日 「コスパで選ぶ『終の棲家』

2019年11月23日 NIKKEIプラス 「暮らし探検隊 空き家の片付け手伝ってみた」

2019年4月5日号  週刊朝日 「高齢者でもはじめられる元を取るリフォーム術」

2019年2月号  ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第3回

2019年1月29日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する下 親が60歳台から家族で片付け」

2019年1月22日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する中 『家事』『人付き合い』『運動』を促す家に」

2019年1月15日号 住宅新報 「ひとり暮らしを創造する上 良質なコミュニティで “自由”を謳歌」

2018年12月20日 夕刊フジ 「定年後難民にならない生き方 空き家になった親の家 どうする」

2018年11月号 エクラ 「夫の定年 人生どう変わる? 住まい編」

2018年12月号 ハレヤカ「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第2回

2018年10月号 ハレヤカ 「最後まで自宅でひとり」を貫くための住まいと暮らし

第1回

2017年夏号  マンションスタイル 「資産活用研究所 『これから賃貸を考える人が知っておきたいこととは?』」
<p style="text-align: left;">2017年11月24日号 週刊朝日「最期まで自宅でひとりを貫くためにするべきこと」</p>
2017年11月10日号 週刊朝日「老化に負けない家事術」

2017年11月号 月刊ビッグ・トゥモロウ「住み続けても人に貸しても資産価値が上がる住居の選び方」
<p style="text-align: left;">2017年10月27日号 週刊朝日 「外しの京都」</p>
<p style="text-align: left;">2016年10月14日号 週刊朝日 実家の持ち家は“ヤバイ”</p>
<p style="text-align: left;">2016年8月13.20合併号週刊ダイヤモンド「実家の大問題」</p>
<p style="text-align: left;">2016年7月23日・30日・8月6日 朝日新聞 be 知っ得なっ得 空家の相続1・2・3</p>
<p style="text-align: left;">2016年7月18日号 週刊住宅 2015年度「首都圏優秀マンション表彰」</p>
<p style="text-align: left;">2016年3月31日 リーフィアな暮らし  マンションライフの魅力を探る</p>
<p style="text-align: left;">2015年6月27日号 週刊ダイヤモンド 「ライフスタイルに合った住まい選び」</p>
<strong>(最近のTV・セミナー・シンポジウム出演)</strong>

2017年10月21日 三菱地所レジデンシャル・住まいカレッジ トークセッション「三菱地所のものづくりのこだわりについて」

2017年3月29日、4月15日 3住み推進研究会主催シンポジウム「変わる家族と住まいのかたち」

2017年2月3日 RJC新春トップセミナー 「どうする?親の家の空家対策」

2017年1月10日 NHKクローズアップ現代「モノ屋敷の実家は宝の山 転売で解決 人生のお片付け」